根付(その一)
写真は蛙を彫ってある根付です、ご存知の方が多いとは思いますが、根付は印籠を下げる紐の端につける細工物で、飾りであると同時に紐が挟んである帯から抜けないように留める役割もしているもののようです。
ある偉い英文学の先生がご著書に、間違えて、刀の下げ緒につけるものであると書いてお出でになったのを読んだことがあるので、念のため説明を書きました。
この根付は川口の陶器市で買いました。黒檀で出来ています。小さな引き出しになっています。何かを入れるんでしょうか? 引き台の奥が、背中側に出っ張り、そこに紐を通す穴が開いています。裏に「春正」とう銘があります。
蛙が引き出しの箱に上ろうとしている、動きのある姿のところが面白いです。